メインコンテンツへ移動 / Skip to main content

平均初婚年齢が高い・低い都道府県ランキング【最新版】最も高いのは男女とも東京、最も低いのは島根。全国は夫31.0歳・妻29.7歳

厚生労働省「人口動態統計(確定数)」の最新版(令和7年、2026年9月公表)から、47都道府県の平均初婚年齢を夫・妻別に並べた。全国は夫31.0歳、妻29.7歳。最も高いのは男女とも東京都、最も低いのは男女とも島根県。1950年からの推移、地域差の変化、夫妻の年齢差、第1子の出生時の母の年齢もあわせて見る。

朝の光が差す住まいの玄関の土間に、大きさの違う2足の靴がそろえて並べられているAI生成画像
ライフスタイル
公開日: 2026年10月21日
読了時間: 22 分
著者: ぽちょ研究所
読了時間: 22 分

初めて結婚する年齢は、住んでいる地域によってどのくらい違うのだろうか。全国の平均初婚年齢はニュースで目にすることがあっても、都道府県ごとの差が何歳くらいなのか、昔と比べて広がったのか縮まったのかまでは、あまり語られない。

この記事では、厚生労働省が2026年9月30日に公表した「人口動態統計(確定数)」の最新版(令和7年=2025年)から、47都道府県の平均初婚年齢を夫・妻別に並べた[1]。1950年からの推移、地域差の移り変わり、夫と妻の年齢差、第1子が生まれたときの母の年齢もあわせて見ていく。結婚する年齢に良し悪しはなく、ここで扱うのは、その年に初めて結婚した人たちの平均の数字だ。

1. 結論:平均初婚年齢が最も高いのは男女とも東京都、最も低いのは男女とも島根県

  • 全国の平均初婚年齢は、夫31.0歳、妻29.7歳(2025年)。 前の年(夫31.1歳、妻29.8歳)より、どちらも0.1歳低かった[7]。
  • 最も高いのは男女とも東京都で、夫32.0歳、妻30.6歳。 夫の2位は埼玉県と神奈川県(31.6歳)、妻の2位は神奈川県(30.2歳)[5][6]。
  • 最も低いのは男女とも島根県で、夫29.7歳、妻28.7歳。 夫は宮崎県(29.9歳)、妻は岡山県(28.9歳)が続く。
  • 最も高い県と低い県の差は、夫2.3歳、妻1.9歳。 全国平均の前後1歳の範囲に、夫は47都道府県のうち45、妻は全ての都道府県が入る。
  • 上位は首都圏と北関東、下位は中国・四国・九州に多い。 ただし件数の少ない県は1年ごとに大きく動くので、細かい順位は幅を持って見たい。

平均初婚年齢とは:その年に同居を始めて届け出た、初婚の人の平均

人口動態統計は、市区町村に出された婚姻届をもとに作られる。確定数の集計の対象は、日本で結婚した日本人だ[3]。都道府県別の詳しい表は、政府統計の総合窓口(e-Stat)で公開されている[9]。

平均初婚年齢は、初めて結婚した人について、結婚式をあげたときと同居を始めたときのうち早いほうの年齢を平均したものだ。対象は「その年に結婚生活に入り、その年のうちに届け出たもの」に限られる[5]。前の年から一緒に暮らしていて今年届け出た人などは含まれない。

都道府県は、届け出たときの夫の住所で分けている[3]。妻の平均初婚年齢も、夫の住所がある県に数えられる。また、公表値は小数第1位までなので、同じ値の県が多い。この記事では同じ値の県を同順位とした。0.1歳はおよそ1か月余りにあたる。

全国の最新値:2025年は夫31.0歳、妻29.7歳。婚姻件数は48万9158組

全国の平均初婚年齢は、夫が2019年の31.2歳、妻が2024年の29.8歳を最高に、2025年はそれぞれ31.0歳、29.7歳だった[7]。再婚を含むすべての婚姻で見ると、夫33.8歳、妻31.9歳になる。

2025年の婚姻件数は48万9158組で、前の年より4066組増えた[2]。都道府県別の婚姻率(人口千人あたりの件数)は、人口の数字を待って2026年11月に公表される予定になっている[2]。

2. 47都道府県ランキング:上位は首都圏と北関東、下位は中国・四国・九州

夫(男性)の平均初婚年齢

順位都道府県2025年2024年(順位)
―全国31.0歳31.1歳
1東京都32.0歳32.2歳(1位)
2埼玉県31.6歳31.7歳(2位)
2神奈川県31.6歳31.7歳(2位)
4群馬県31.3歳31.3歳(6位)
4千葉県31.3歳31.6歳(4位)
6茨城県31.2歳31.3歳(6位)
7山梨県31.1歳31.1歳(9位)
7京都府31.1歳31.2歳(8位)
9秋田県31.0歳30.9歳(13位)
9福島県31.0歳30.7歳(21位)
9長野県31.0歳31.1歳(9位)
12宮城県30.9歳30.9歳(13位)
12栃木県30.9歳31.4歳(5位)
12岐阜県30.9歳30.9歳(13位)
12静岡県30.9歳31.1歳(9位)
12愛知県30.9歳30.9歳(13位)
12奈良県30.9歳30.9歳(13位)
12高知県30.9歳30.6歳(26位)
19青森県30.8歳30.5歳(30位)
19山形県30.8歳30.7歳(21位)
21北海道30.7歳30.7歳(21位)
21岩手県30.7歳30.9歳(13位)
21新潟県30.7歳31.0歳(12位)
21大阪府30.7歳30.9歳(13位)
21兵庫県30.7歳30.8歳(20位)
26福井県30.6歳30.4歳(32位)
26三重県30.6歳30.6歳(26位)
26福岡県30.6歳30.7歳(21位)
29和歌山県30.5歳30.3歳(37位)
29大分県30.5歳30.6歳(26位)
29鹿児島県30.5歳30.4歳(32位)
32石川県30.4歳30.4歳(32位)
33富山県30.3歳30.7歳(21位)
33愛媛県30.3歳30.2歳(40位)
33熊本県30.3歳30.4歳(32位)
36滋賀県30.2歳30.4歳(32位)
36広島県30.2歳30.2歳(40位)
36徳島県30.2歳30.6歳(26位)
36長崎県30.2歳30.3歳(37位)
36沖縄県30.2歳30.2歳(40位)
41鳥取県30.1歳30.2歳(40位)
41岡山県30.1歳30.2歳(40位)
41香川県30.1歳30.2歳(40位)
41佐賀県30.1歳30.1歳(46位)
45山口県30.0歳30.1歳(46位)
46宮崎県29.9歳30.3歳(37位)
47島根県29.7歳30.5歳(30位)

妻(女性)の平均初婚年齢

順位都道府県2025年2024年(順位)
―全国29.7歳29.8歳
1東京都30.6歳30.7歳(1位)
2神奈川県30.2歳30.3歳(2位)
3埼玉県30.0歳30.0歳(3位)
3奈良県30.0歳29.7歳(8位)
5千葉県29.9歳30.0歳(3位)
6秋田県29.8歳29.3歳(28位)
6京都府29.8歳30.0歳(3位)
8北海道29.7歳29.6歳(12位)
8宮城県29.7歳29.6歳(12位)
8群馬県29.7歳29.7歳(8位)
8山梨県29.7歳29.6歳(12位)
8大阪府29.7歳29.7歳(8位)
8兵庫県29.7歳29.7歳(8位)
8高知県29.7歳29.5歳(19位)
15栃木県29.6歳29.8歳(6位)
15長野県29.6歳29.5歳(19位)
15福岡県29.6歳29.6歳(12位)
18茨城県29.5歳29.8歳(6位)
18新潟県29.5歳29.6歳(12位)
18静岡県29.5歳29.6歳(12位)
21山形県29.4歳29.2歳(32位)
21佐賀県29.4歳29.1歳(38位)
21熊本県29.4歳29.5歳(19位)
21大分県29.4歳29.5歳(19位)
21鹿児島県29.4歳29.6歳(12位)
26青森県29.3歳29.3歳(28位)
26岩手県29.3歳29.4歳(23位)
26福島県29.3歳29.4歳(23位)
26愛知県29.3歳29.2歳(32位)
26愛媛県29.3歳29.0歳(44位)
31石川県29.2歳29.2歳(32位)
31福井県29.2歳28.9歳(46位)
31三重県29.2歳29.2歳(32位)
31和歌山県29.2歳29.2歳(32位)
31長崎県29.2歳29.4歳(23位)
31沖縄県29.2歳29.4歳(23位)
37富山県29.1歳29.3歳(28位)
37岐阜県29.1歳29.2歳(32位)
37滋賀県29.1歳29.1歳(38位)
37広島県29.1歳29.1歳(38位)
41鳥取県29.0歳29.0歳(44位)
41山口県29.0歳29.1歳(38位)
41徳島県29.0歳29.4歳(23位)
41香川県29.0歳28.9歳(46位)
41宮崎県29.0歳29.1歳(38位)
46岡山県28.9歳29.1歳(38位)
47島根県28.7歳29.3歳(28位)

出典は厚生労働省「人口動態統計(確定数)」上巻 婚姻 第9.12表[5][6]。順位は高い順で、同じ値は同順位にした。前年(2024年)の順位も同じ方法でつけている。

上位:東京と周辺の県が並ぶ

夫の上位は、東京都(32.0歳)、埼玉県・神奈川県(31.6歳)、群馬県・千葉県(31.3歳)、茨城県(31.2歳)。首都圏の1都3県に、北関東の群馬県と茨城県が加わる。全国(31.0歳)を上回ったのは8都府県、同じ値を含めると11都府県だった。

妻の上位は、東京都(30.6歳)、神奈川県(30.2歳)、埼玉県・奈良県(30.0歳)、千葉県(29.9歳)。奈良県は夫では12位(30.9歳)だが、妻では3位に入る。全国(29.7歳)を上回ったのは7都府県で、全国と同じ29.7歳の道府県が7つある。

下位:中国地方と四国、九州の県が多い

夫の下位は、島根県(29.7歳)、宮崎県(29.9歳)、山口県(30.0歳)、鳥取県・岡山県・香川県・佐賀県(30.1歳)。妻の下位は、島根県(28.7歳)、岡山県(28.9歳)、鳥取県・山口県・徳島県・香川県・宮崎県(29.0歳)だった。

男女とも、1位の東京都と47位の島根県の間に大半の県がゆるやかに並んでいる。夫で全国平均の前後1歳(30.0〜32.0歳)を外れるのは、島根県と宮崎県の2県だけ。妻で前後1歳(28.7〜30.7歳)を外れる県はなく、島根県がちょうどその端にあたる。

3. 1年分の順位は動きやすい:島根県は前年の30位から47位に

夕方の地方の町で、川沿いに並ぶ家々の窓に明かりがともり始めた様子のAI生成画像

県の値は、その年にその県で初めて結婚した人たちの平均。人数の少ない県ほど、1年ごとの動きが大きくなる。

2025年に男女とも47位になった島根県は、2024年には夫30.5歳で30位、妻29.3歳で28位だった[5][6]。1年で夫は0.8歳、妻は0.6歳下がり、順位は一気に最下位まで動いた。2023年は夫30.0歳(46位)、妻28.9歳(47位)で、2年前も下位にいたことになる。

件数の少ない県ほど、平均は揺れやすい

平均は、人数が少ないほど、たまたま結婚した人の顔ぶれで上下しやすい。2025年の婚姻件数(再婚を含む)は、東京都の7万9510組に対し、最も少ない鳥取県は1735組、高知県は1951組、島根県は1988組だった[4]。平均初婚年齢の対象になる「その年に同居を始めて届け出た初婚の人」は、さらに少ない。

毎年の値がそろう2009〜2025年について、前年からの変化の大きさ(絶対値)を平均すると、夫で大きいのは高知県(0.23歳)、島根県(0.22歳)、福島県(0.21歳)。小さいのは三重県(0.08歳)、愛知県(0.08歳)、宮城県(0.09歳)、東京都(0.10歳)だった。妻では秋田県(0.24歳)、島根県(0.23歳)が大きく、大阪府(0.08歳)、岐阜県(0.09歳)、愛知県(0.09歳)が小さい。大まかには、件数の多い都府県ほど毎年の動きが小さい。

2025年はほかにも、夫の栃木県が31.4歳(5位)から30.9歳(12位)へ、妻の秋田県が29.3歳(28位)から29.8歳(6位)へ、奈良県が29.7歳(8位)から30.0歳(3位)へと動いた。

3年分をならしても、上と下の顔ぶれは大きく変わらない

1年だけの振れを除くため、2023〜2025年の3年分の公表値を単純に平均してみた(件数で重みづけをしていない、この記事での参考の計算)。

  • 夫:上位は東京都(32.17歳)、神奈川県(31.70歳)、埼玉県(31.67歳)、千葉県(31.43歳)、茨城県(31.27歳)。下位は島根県・宮崎県(30.07歳)、岡山県・佐賀県(30.13歳)、山口県(30.17歳)。
  • 妻:上位は東京都(30.67歳)、神奈川県(30.27歳)、埼玉県(30.03歳)、千葉県(29.93歳)、京都府(29.90歳)。下位は島根県・香川県(28.97歳)、岡山県(29.00歳)、福井県・山口県(29.03歳)。

3年でならしても、上位4都県は男女とも東京・神奈川・埼玉・千葉で、最も低いのは男女とも島根県(夫は宮崎県、妻は香川県と同じ値)だった。「首都圏が高く、中国・四国・九州の一部が低い」という形は1年だけの偶然ではない一方、中ほどの県の数番の違いには大きな意味がない。

4. 75年の推移:全国で夫は5.1歳、妻は6.7歳上がった。最近10年はほぼ横ばい

古い木造の家の縁側に、使い込まれた湯呑みと新しいマグカップが並んで置かれているAI生成画像

1950年から2025年までに、全国の平均初婚年齢は夫で5.1歳、妻で6.7歳上がった。

全国の平均初婚年齢は、1908年(明治41年)から記録がある[7]。1910年代から1930年代の前半まで、妻は23歳前後、夫は27歳前後でほとんど変わらなかった。1950年も夫25.9歳、妻23.0歳で、大きく上がり始めたのは1970年代の後半からだ。

年夫妻夫と妻の差
195025.9歳23.0歳2.9歳
196027.2歳24.4歳2.8歳
197026.9歳24.2歳2.7歳
197527.0歳24.7歳2.3歳
198528.2歳25.5歳2.7歳
199528.5歳26.3歳2.2歳
200529.8歳28.0歳1.8歳
201531.1歳29.4歳1.7歳
201931.2歳29.6歳1.7歳
202431.1歳29.8歳1.4歳
202531.0歳29.7歳1.3歳

出典は第9.11表[7]。「夫と妻の差」は公表値で、表示された夫と妻の値どうしの差とは0.1歳ずれる年がある(表示より下の桁で計算されているため)。

上がり方が大きかったのは1990年代後半から2010年代前半

1975年から1995年の20年で、夫は1.5歳、妻は1.6歳上がった。1995年から2015年の20年では、夫が2.6歳、妻が3.1歳上がり、上昇のペースが速まった。夫は2006年に30.0歳、妻は2011年に29.0歳に達している。

2015年からの10年は、夫は横ばい、妻はわずかに上昇

2015年から2025年にかけて、夫は31.1歳から31.0歳へとほぼ変わらず、2014年以降は31.0〜31.2歳の間にとどまっている。妻は29.4歳から29.7歳へ0.3歳上がった。都道府県で見ても、この10年で夫は28県で下がり、14県で上がり、5県で変わらなかった。妻は41県で上がり、下がったのは島根県だけだった[5][6]。

1950年からの75年間では、全国の夫が25.9歳から31.0歳へ5.1歳、妻が23.0歳から29.7歳へ6.7歳上がった。

5. 地域差の移り変わり:差は1975〜1990年ごろに最も小さくなり、その後また広がった

都道府県別の値は、1950年から2005年までは5年ごと、2009年からは毎年公表されている(沖縄県は1975年から)[5]。主な年について、最も高い県と最も低い県を並べた。

夫

年全国最も高い県最も低い県差
195025.9歳東京都 27.7歳徳島県 24.7歳3.0歳
196027.2歳山梨県 28.2歳徳島県 26.1歳2.1歳
197527.0歳東京都 27.6歳北海道、青森県、徳島県 26.2歳1.4歳
199028.4歳東京都 29.3歳三重県、岡山県、徳島県 27.8歳1.5歳
200028.8歳東京都 30.1歳岡山県、香川県、宮崎県 27.9歳2.2歳
200529.8歳東京都 31.2歳熊本県、宮崎県 28.8歳2.4歳
201531.1歳東京都 32.4歳宮崎県 29.9歳2.5歳
202531.0歳東京都 32.0歳島根県 29.7歳2.3歳

妻

年全国最も高い県最も低い県差
195023.0歳長野県 24.4歳富山県 21.1歳3.3歳
196024.4歳山梨県、長野県 25.4歳富山県 22.9歳2.5歳
197524.7歳東京都 25.5歳青森県、福井県 23.7歳1.8歳
199025.9歳東京都 26.7歳香川県 25.1歳1.6歳
200027.0歳東京都 28.0歳福島県 26.1歳1.9歳
200528.0歳東京都 29.2歳福島県 27.0歳2.2歳
201529.4歳東京都 30.5歳福島県、山口県 28.6歳1.9歳
202529.7歳東京都 30.6歳島根県 28.7歳1.9歳

最も高い県と低い県の差は、1950年が最も大きく(夫3.0歳、妻3.3歳)、1975〜1990年ごろに夫で1.4〜1.5歳、妻で1.6〜1.8歳まで縮んだ。その後、全国の値が上がるのにあわせて差も広がり、2015年には夫で2.5歳になった。2025年は夫2.3歳、妻1.9歳で、半世紀前より地域差は大きい。

東京都は1975年以降、毎回1位

夫の1位は、1950年と1955年は東京都、1960〜1970年は山梨県で、1975年からは毎回東京都だった。妻は1950〜1965年に毎回長野県が1位(1960年は山梨県と同じ値)で、1970年からは毎回東京都(1970年は長野県と同じ値)が1位になっている[5][6]。1950〜1970年ごろは、山梨県や長野県が東京都と並ぶか上回っていた。反対に最も低かったのは、夫では1950〜1970年に毎回徳島県(同じ値の県を含む)、妻では1950〜1965年に毎回富山県だった。

順位が大きく動いた県:東北が上がり、北陸や中国地方の一部が下がった

  • 福島県:妻の平均初婚年齢は、2000年から2015年まで毎回最も低かった(2015年は山口県と同じ28.6歳)。2025年は29.3歳で26位。夫も2005年の38位から2025年は9位(31.0歳)に上がった。1975年からの上昇幅は夫4.7歳で、全国で最も大きい。
  • 秋田県:妻は2005年の27位から2025年は6位(29.8歳)、夫は28位から9位(31.0歳)へ。妻の1975年からの上昇幅(5.8歳)は全国で最も大きい。
  • 宮崎県:夫は2009〜2021年の13回のうち9回、最も低かった。2025年は46位(29.9歳)。
  • 富山県:妻は1950年に21.1歳で最も低かったが、2010年には10位まで上がった。2025年は37位(29.1歳)。夫も2005年の10位から2025年は33位になった。
  • 滋賀県・岡山県:2005年から2025年にかけて、滋賀県は夫17位→36位、妻18位→37位、岡山県は夫28位→41位、妻32位→46位と、順位を下げた。

ここでの順位は、あくまで47都道府県の中での位置だ。2005年から2025年にかけては、男女とも全ての都道府県で平均初婚年齢が上がっている。順位が下がった県も、年齢そのものは上がっていて、上がり方が全国より小さかったということになる。

6. 夫と妻の年齢差:全国1.3歳で過去最小。県別では岐阜の1.8歳から佐賀の0.7歳まで

晴れた日のベランダの物干しに、大きさの違う2枚のシャツとタオルが並んで干されている様子を下から見上げたAI生成画像

夫と妻の平均初婚年齢の差は、全国で1.3歳。記録のある1908年以降で最も小さい。

全国の夫と妻の平均初婚年齢の差は、2025年に1.3歳だった。記録のある1908年以降で最も小さい[7]。戦前は4歳前後、1950年は2.9歳、1975年は2.3歳、2005年は1.8歳と、妻の初婚年齢の上がり方が夫より大きかったぶん、差は縮み続けてきた。

都道府県別に、表示された夫と妻の値の差を見ると、大きいのは岐阜県(1.8歳)、福島県・茨城県(1.7歳)、群馬県・埼玉県・愛知県(1.6歳)。小さいのは佐賀県(0.7歳)、奈良県・熊本県・宮崎県(0.9歳)、長崎県・沖縄県(1.0歳)だった。東京都は1.4歳で、全国とほぼ同じ。小数第1位どうしの引き算なので、0.1歳程度の誤差はありうる。

夫が高い県は、妻も高い

夫と妻の平均初婚年齢は、県ごとの並びがよく似ている。47都道府県の2025年の値で相関係数を計算すると0.87で、夫の初婚年齢が高い県ほど、妻も高い傾向がはっきりある。一方で、奈良県は妻3位・夫12位、茨城県は夫6位・妻18位、岐阜県は夫12位・妻37位と、男女で順位が離れる県もある。

7. 初婚年齢と第1子の出生:県の並びはよく似ている

人口動態統計の出生の表には、子が生まれたときの母と父の平均年齢が、出生順位別・都道府県別に載っている[8]。2025年に第1子が生まれたときの母の平均年齢は全国で31.0歳、父は32.8歳だった。

母の第1子出生時の平均年齢が高いのは、東京都(32.5歳)、神奈川県(31.7歳)、埼玉県(31.3歳)、千葉県(31.2歳)、京都府(31.1歳)。低いのは、宮崎県(29.5歳)、山口県(29.8歳)、鳥取県・佐賀県(29.9歳)、和歌山県(30.0歳)だった。妻の平均初婚年齢の上位・下位とよく重なり、47都道府県の相関係数は0.84になる。

「結婚から出産まで1.3年」という意味ではない

全国では、母の第1子出生時の平均年齢(31.0歳)が、妻の平均初婚年齢(29.7歳)より1.3歳高い。県別に同じ差をとると、高知県・佐賀県・宮崎県の0.5歳から、東京都の1.9歳までの幅がある。

ただし、2つの数字は別々の人たちの平均だ。2025年に第1子を産んだ母の多くは、2025年より前に結婚している。出生は子の住所、婚姻は夫の住所で県を分けている点も違う[3]。この差は、同じ夫婦が結婚してから第1子を迎えるまでの期間を表したものではない。

8. 数字を読むときの注意:平均初婚年齢からわかること、わからないこと

結婚しなかった人や、結婚の多さは表れない

平均初婚年齢は、その年に初めて結婚した人だけの平均だ。結婚していない人、結婚しないことを選んだ人は数字に入らない。平均初婚年齢が高い県で結婚する人が少ない、あるいは多い、ということはこの数字からはわからない。結婚の多さを比べるには、婚姻率(2025年の都道府県別は2026年11月公表予定)や、国勢調査の配偶関係の統計を見る必要がある。

また、対象は婚姻届を出した法律上の結婚で、届を出していない事実婚や、自治体のパートナーシップ制度による関係は含まれない。

「住んでいた県」で分けた数字で、出身地ではない

都道府県は届け出たときの夫の住所で分けている。進学や仕事で別の県に移ってから結婚した人は、移った先の県に数えられる。妻の値も夫の住所の県に入るので、「その県出身の女性の初婚年齢」ではない。東京都の値が高いことには、こうした人の移動も関わっている可能性があるが、この統計だけでは確かめられない。

地域差の理由は、この統計だけではわからない

県ごとの差の背景としては、進学率や仕事、住まい、通勤、都市部への人口の移動など、さまざまな要因が考えられる。しかし人口動態統計は、届け出られた結婚の数と年齢を数えたもので、何がどれだけ影響しているかまでは示していない。一つの理由で説明できるものではない。

平均は「ふつう」や「目安」ではない

平均は、年齢の高い人が少し加わるだけでも上がる。平均初婚年齢が30歳前後だからといって、30歳前後に結婚する人が最も多いとは限らない。結婚するかどうか、いつするかは人それぞれで、住んでいる県の平均と自分を比べる必要はない。この記事のランキングは、地域の傾向を知るための統計として読んでほしい。

都道府県別の平均寿命や都道府県別の平均年収でも、東京都と地方の差がどの程度なのかを、それぞれの公的統計から見ている。

この記事は公表された統計を紹介するもので、結婚や家族の形について何かを勧めるものではありません。数値は2026年10月時点で公表されている厚生労働省「人口動態統計(確定数)」令和7年によります。3年平均、夫妻の差、相関係数は、公表値をもとにこの記事で計算したものです。

参考文献・出典

  1. [1]厚生労働省「令和7(2025)年人口動態統計(確定数)の概況」(2026年9月30日公表)。厚生労働省 ↩
  2. [2]厚生労働省「令和7(2025)年人口動態統計(確定数)を公表します」報道発表資料(2026年9月30日)。婚姻件数、人口動態諸率の詳細は2026年11月公表予定であること。厚生労働省(PDF) ↩
  3. [3]厚生労働省「令和7(2025)年人口動態統計(確定数)の概況」調査の概要(集計の対象、利用上の注意。都道府県別の表章は、出生は子の住所、婚姻は夫の住所による)。厚生労働省(PDF) ↩
  4. [4]厚生労働省「令和7(2025)年人口動態統計(確定数)の概況」統計表 第4表 人口動態総覧,都道府県別(婚姻件数)。厚生労働省(PDF) ↩
  5. [5]厚生労働省「人口動態統計(確定数)」令和7年 上巻 婚姻 第9.12表-1 都道府県別にみた年次別夫妻の平均初婚年齢(各届出年に結婚生活に入り届け出たもの)【夫】(e-Stat、2026年9月30日公開)。e-Stat(CSV) ↩
  6. [6]厚生労働省「人口動態統計(確定数)」令和7年 上巻 婚姻 第9.12表-2 都道府県別にみた年次別夫妻の平均初婚年齢(各届出年に結婚生活に入り届け出たもの)【妻】(e-Stat、2026年9月30日公開)。e-Stat(CSV) ↩
  7. [7]厚生労働省「人口動態統計(確定数)」令和7年 上巻 婚姻 第9.11表 全婚姻-初婚別にみた年次別夫妻の平均婚姻年齢及び夫妻の年齢差(e-Stat、2026年9月30日公開)。e-Stat(CSV) ↩
  8. [8]厚生労働省「人口動態統計(確定数)」令和7年 上巻 出生 第4.21表 出生順位別にみた都道府県(特別区-指定都市再掲)別父母の平均年齢(e-Stat、2026年9月30日公開)。e-Stat(CSV) ↩
  9. [9]政府統計の総合窓口(e-Stat)「人口動態調査」ファイル一覧(確定数の統計表)。e-Stat ↩

関連記事

2026年10月21日

物価が高い・安い都道府県ランキング【最新版】1位東京104.2・最下位群馬96.2、家賃を除くと北海道が1位

総務省統計局「消費者物価地域差指数」の最新結果(2025年、2026年9月公表)から、47都道府県の物価水準を並べた。最も高いのは東京都の104.2、最も低いのは群馬県の96.2で、差は1.08倍。家賃を除くと北海道が1位になる。食料・住居・光熱・水道・教育など費目別の差、前年からの変化、平均年収と最低賃金を物価でならした比較も計算した。

ライフスタイル続きを読む
2026年10月21日

平均寿命が長い都道府県ランキング【最新版】男性1位は滋賀、女性1位は岡山。最も短い青森との差は男性3.46年

厚生労働省「令和2年都道府県別生命表」(2022年12月公表、現時点の最新版)から、47都道府県の平均寿命を男女別に並べた。男性1位は滋賀県の82.73年、女性1位は岡山県の88.29年、男女とも最も短いのは青森県。年齢別の順位、1965年からの推移、健康寿命、全国の最新値(令和7年簡易生命表)もあわせて見る。

ライフスタイル続きを読む
2026年10月21日

家賃が安い・高い都道府県ランキング【2026年版】東京は9.5万円で最下位の宮崎の2倍、1畳当たりでは2.8倍の差

総務省「住宅・土地統計調査」の最新結果(2023年)から、47都道府県の民営借家の1か月当たり家賃と1畳当たり家賃を並べた。1位は東京都の94,802円、最下位は宮崎県の46,290円。東京23区と区ごとの差、2018年からの変化、2026年8月の小売物価統計調査、年収に対する家賃の重さもあわせて見る。

ライフスタイル続きを読む
2026年10月21日

最低賃金が高い・低い都道府県ランキング【2026年度】東京1,280円・宮崎1,085円、差195円は10年で最小

厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」から、2026年度の最低賃金(時間額)を47都道府県で並べた。1位は東京都の1,280円、最下位は宮崎県の1,085円、全国加重平均は1,177円で前年度から56円上がった。10月1日〜12月2日に分かれる発効日、国の目安との差、10年の推移、フルタイムで働いた場合の年収、平均年収や家賃と比べた重さも計算した。

ビジネス続きを読む
2026年10月20日

都道府県別の平均年収ランキング【2026年版】東京は推計678万円、最下位の青森とは1.69倍の差

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の最新結果(2025年調査、2026年3月公表)から、47都道府県の推計年収(月給×12+年間賞与)を同じ式で計算した。1位は東京都の678.0万円、2位は神奈川県、3位は愛知県。最下位は青森県の400.8万円。男女差、前年比、物価の地域差もあわせて見る。

一般続きを読む

ぽちょ研究所の実験

読んだあとに、ちょっと試してみる