目次
初めて結婚する年齢は、住んでいる地域によってどのくらい違うのだろうか。全国の平均初婚年齢はニュースで目にすることがあっても、都道府県ごとの差が何歳くらいなのか、昔と比べて広がったのか縮まったのかまでは、あまり語られない。
この記事では、厚生労働省が2026年9月30日に公表した「人口動態統計(確定数)」の最新版(令和7年=2025年)から、47都道府県の平均初婚年齢を夫・妻別に並べた[1]。1950年からの推移、地域差の移り変わり、夫と妻の年齢差、第1子が生まれたときの母の年齢もあわせて見ていく。結婚する年齢に良し悪しはなく、ここで扱うのは、その年に初めて結婚した人たちの平均の数字だ。
1. 結論:平均初婚年齢が最も高いのは男女とも東京都、最も低いのは男女とも島根県
- 全国の平均初婚年齢は、夫31.0歳、妻29.7歳(2025年)。 前の年(夫31.1歳、妻29.8歳)より、どちらも0.1歳低かった[7]。
- 最も高いのは男女とも東京都で、夫32.0歳、妻30.6歳。 夫の2位は埼玉県と神奈川県(31.6歳)、妻の2位は神奈川県(30.2歳)[5][6]。
- 最も低いのは男女とも島根県で、夫29.7歳、妻28.7歳。 夫は宮崎県(29.9歳)、妻は岡山県(28.9歳)が続く。
- 最も高い県と低い県の差は、夫2.3歳、妻1.9歳。 全国平均の前後1歳の範囲に、夫は47都道府県のうち45、妻は全ての都道府県が入る。
- 上位は首都圏と北関東、下位は中国・四国・九州に多い。 ただし件数の少ない県は1年ごとに大きく動くので、細かい順位は幅を持って見たい。
平均初婚年齢とは:その年に同居を始めて届け出た、初婚の人の平均
人口動態統計は、市区町村に出された婚姻届をもとに作られる。確定数の集計の対象は、日本で結婚した日本人だ[3]。都道府県別の詳しい表は、政府統計の総合窓口(e-Stat)で公開されている[9]。
平均初婚年齢は、初めて結婚した人について、結婚式をあげたときと同居を始めたときのうち早いほうの年齢を平均したものだ。対象は「その年に結婚生活に入り、その年のうちに届け出たもの」に限られる[5]。前の年から一緒に暮らしていて今年届け出た人などは含まれない。
都道府県は、届け出たときの夫の住所で分けている[3]。妻の平均初婚年齢も、夫の住所がある県に数えられる。また、公表値は小数第1位までなので、同じ値の県が多い。この記事では同じ値の県を同順位とした。0.1歳はおよそ1か月余りにあたる。
全国の最新値:2025年は夫31.0歳、妻29.7歳。婚姻件数は48万9158組
全国の平均初婚年齢は、夫が2019年の31.2歳、妻が2024年の29.8歳を最高に、2025年はそれぞれ31.0歳、29.7歳だった[7]。再婚を含むすべての婚姻で見ると、夫33.8歳、妻31.9歳になる。
2025年の婚姻件数は48万9158組で、前の年より4066組増えた[2]。都道府県別の婚姻率(人口千人あたりの件数)は、人口の数字を待って2026年11月に公表される予定になっている[2]。
2. 47都道府県ランキング:上位は首都圏と北関東、下位は中国・四国・九州
夫(男性)の平均初婚年齢
| 順位 | 都道府県 | 2025年 | 2024年(順位) |
|---|---|---|---|
| ― | 全国 | 31.0歳 | 31.1歳 |
| 1 | 東京都 | 32.0歳 | 32.2歳(1位) |
| 2 | 埼玉県 | 31.6歳 | 31.7歳(2位) |
| 2 | 神奈川県 | 31.6歳 | 31.7歳(2位) |
| 4 | 群馬県 | 31.3歳 | 31.3歳(6位) |
| 4 | 千葉県 | 31.3歳 | 31.6歳(4位) |
| 6 | 茨城県 | 31.2歳 | 31.3歳(6位) |
| 7 | 山梨県 | 31.1歳 | 31.1歳(9位) |
| 7 | 京都府 | 31.1歳 | 31.2歳(8位) |
| 9 | 秋田県 | 31.0歳 | 30.9歳(13位) |
| 9 | 福島県 | 31.0歳 | 30.7歳(21位) |
| 9 | 長野県 | 31.0歳 | 31.1歳(9位) |
| 12 | 宮城県 | 30.9歳 | 30.9歳(13位) |
| 12 | 栃木県 | 30.9歳 | 31.4歳(5位) |
| 12 | 岐阜県 | 30.9歳 | 30.9歳(13位) |
| 12 | 静岡県 | 30.9歳 | 31.1歳(9位) |
| 12 | 愛知県 | 30.9歳 | 30.9歳(13位) |
| 12 | 奈良県 | 30.9歳 | 30.9歳(13位) |
| 12 | 高知県 | 30.9歳 | 30.6歳(26位) |
| 19 | 青森県 | 30.8歳 | 30.5歳(30位) |
| 19 | 山形県 | 30.8歳 | 30.7歳(21位) |
| 21 | 北海道 | 30.7歳 | 30.7歳(21位) |
| 21 | 岩手県 | 30.7歳 | 30.9歳(13位) |
| 21 | 新潟県 | 30.7歳 | 31.0歳(12位) |
| 21 | 大阪府 | 30.7歳 | 30.9歳(13位) |
| 21 | 兵庫県 | 30.7歳 | 30.8歳(20位) |
| 26 | 福井県 | 30.6歳 | 30.4歳(32位) |
| 26 | 三重県 | 30.6歳 | 30.6歳(26位) |
| 26 | 福岡県 | 30.6歳 | 30.7歳(21位) |
| 29 | 和歌山県 | 30.5歳 | 30.3歳(37位) |
| 29 | 大分県 | 30.5歳 | 30.6歳(26位) |
| 29 | 鹿児島県 | 30.5歳 | 30.4歳(32位) |
| 32 | 石川県 | 30.4歳 | 30.4歳(32位) |
| 33 | 富山県 | 30.3歳 | 30.7歳(21位) |
| 33 | 愛媛県 | 30.3歳 | 30.2歳(40位) |
| 33 | 熊本県 | 30.3歳 | 30.4歳(32位) |
| 36 | 滋賀県 | 30.2歳 | 30.4歳(32位) |
| 36 | 広島県 | 30.2歳 | 30.2歳(40位) |
| 36 | 徳島県 | 30.2歳 | 30.6歳(26位) |
| 36 | 長崎県 | 30.2歳 | 30.3歳(37位) |
| 36 | 沖縄県 | 30.2歳 | 30.2歳(40位) |
| 41 | 鳥取県 | 30.1歳 | 30.2歳(40位) |
| 41 | 岡山県 | 30.1歳 | 30.2歳(40位) |
| 41 | 香川県 | 30.1歳 | 30.2歳(40位) |
| 41 | 佐賀県 | 30.1歳 | 30.1歳(46位) |
| 45 | 山口県 | 30.0歳 | 30.1歳(46位) |
| 46 | 宮崎県 | 29.9歳 | 30.3歳(37位) |
| 47 | 島根県 | 29.7歳 | 30.5歳(30位) |
妻(女性)の平均初婚年齢
| 順位 | 都道府県 | 2025年 | 2024年(順位) |
|---|---|---|---|
| ― | 全国 | 29.7歳 | 29.8歳 |
| 1 | 東京都 | 30.6歳 | 30.7歳(1位) |
| 2 | 神奈川県 | 30.2歳 | 30.3歳(2位) |
| 3 | 埼玉県 | 30.0歳 | 30.0歳(3位) |
| 3 | 奈良県 | 30.0歳 | 29.7歳(8位) |
| 5 | 千葉県 | 29.9歳 | 30.0歳(3位) |
| 6 | 秋田県 | 29.8歳 | 29.3歳(28位) |
| 6 | 京都府 | 29.8歳 | 30.0歳(3位) |
| 8 | 北海道 | 29.7歳 | 29.6歳(12位) |
| 8 | 宮城県 | 29.7歳 | 29.6歳(12位) |
| 8 | 群馬県 | 29.7歳 | 29.7歳(8位) |
| 8 | 山梨県 | 29.7歳 | 29.6歳(12位) |
| 8 | 大阪府 | 29.7歳 | 29.7歳(8位) |
| 8 | 兵庫県 | 29.7歳 | 29.7歳(8位) |
| 8 | 高知県 | 29.7歳 | 29.5歳(19位) |
| 15 | 栃木県 | 29.6歳 | 29.8歳(6位) |
| 15 | 長野県 | 29.6歳 | 29.5歳(19位) |
| 15 | 福岡県 | 29.6歳 | 29.6歳(12位) |
| 18 | 茨城県 | 29.5歳 | 29.8歳(6位) |
| 18 | 新潟県 | 29.5歳 | 29.6歳(12位) |
| 18 | 静岡県 | 29.5歳 | 29.6歳(12位) |
| 21 | 山形県 | 29.4歳 | 29.2歳(32位) |
| 21 | 佐賀県 | 29.4歳 | 29.1歳(38位) |
| 21 | 熊本県 | 29.4歳 | 29.5歳(19位) |
| 21 | 大分県 | 29.4歳 | 29.5歳(19位) |
| 21 | 鹿児島県 | 29.4歳 | 29.6歳(12位) |
| 26 | 青森県 | 29.3歳 | 29.3歳(28位) |
| 26 | 岩手県 | 29.3歳 | 29.4歳(23位) |
| 26 | 福島県 | 29.3歳 | 29.4歳(23位) |
| 26 | 愛知県 | 29.3歳 | 29.2歳(32位) |
| 26 | 愛媛県 | 29.3歳 | 29.0歳(44位) |
| 31 | 石川県 | 29.2歳 | 29.2歳(32位) |
| 31 | 福井県 | 29.2歳 | 28.9歳(46位) |
| 31 | 三重県 | 29.2歳 | 29.2歳(32位) |
| 31 | 和歌山県 | 29.2歳 | 29.2歳(32位) |
| 31 | 長崎県 | 29.2歳 | 29.4歳(23位) |
| 31 | 沖縄県 | 29.2歳 | 29.4歳(23位) |
| 37 | 富山県 | 29.1歳 | 29.3歳(28位) |
| 37 | 岐阜県 | 29.1歳 | 29.2歳(32位) |
| 37 | 滋賀県 | 29.1歳 | 29.1歳(38位) |
| 37 | 広島県 | 29.1歳 | 29.1歳(38位) |
| 41 | 鳥取県 | 29.0歳 | 29.0歳(44位) |
| 41 | 山口県 | 29.0歳 | 29.1歳(38位) |
| 41 | 徳島県 | 29.0歳 | 29.4歳(23位) |
| 41 | 香川県 | 29.0歳 | 28.9歳(46位) |
| 41 | 宮崎県 | 29.0歳 | 29.1歳(38位) |
| 46 | 岡山県 | 28.9歳 | 29.1歳(38位) |
| 47 | 島根県 | 28.7歳 | 29.3歳(28位) |
出典は厚生労働省「人口動態統計(確定数)」上巻 婚姻 第9.12表[5][6]。順位は高い順で、同じ値は同順位にした。前年(2024年)の順位も同じ方法でつけている。
上位:東京と周辺の県が並ぶ
夫の上位は、東京都(32.0歳)、埼玉県・神奈川県(31.6歳)、群馬県・千葉県(31.3歳)、茨城県(31.2歳)。首都圏の1都3県に、北関東の群馬県と茨城県が加わる。全国(31.0歳)を上回ったのは8都府県、同じ値を含めると11都府県だった。
妻の上位は、東京都(30.6歳)、神奈川県(30.2歳)、埼玉県・奈良県(30.0歳)、千葉県(29.9歳)。奈良県は夫では12位(30.9歳)だが、妻では3位に入る。全国(29.7歳)を上回ったのは7都府県で、全国と同じ29.7歳の道府県が7つある。
下位:中国地方と四国、九州の県が多い
夫の下位は、島根県(29.7歳)、宮崎県(29.9歳)、山口県(30.0歳)、鳥取県・岡山県・香川県・佐賀県(30.1歳)。妻の下位は、島根県(28.7歳)、岡山県(28.9歳)、鳥取県・山口県・徳島県・香川県・宮崎県(29.0歳)だった。
男女とも、1位の東京都と47位の島根県の間に大半の県がゆるやかに並んでいる。夫で全国平均の前後1歳(30.0〜32.0歳)を外れるのは、島根県と宮崎県の2県だけ。妻で前後1歳(28.7〜30.7歳)を外れる県はなく、島根県がちょうどその端にあたる。
3. 1年分の順位は動きやすい:島根県は前年の30位から47位に
県の値は、その年にその県で初めて結婚した人たちの平均。人数の少ない県ほど、1年ごとの動きが大きくなる。
2025年に男女とも47位になった島根県は、2024年には夫30.5歳で30位、妻29.3歳で28位だった[5][6]。1年で夫は0.8歳、妻は0.6歳下がり、順位は一気に最下位まで動いた。2023年は夫30.0歳(46位)、妻28.9歳(47位)で、2年前も下位にいたことになる。
件数の少ない県ほど、平均は揺れやすい
平均は、人数が少ないほど、たまたま結婚した人の顔ぶれで上下しやすい。2025年の婚姻件数(再婚を含む)は、東京都の7万9510組に対し、最も少ない鳥取県は1735組、高知県は1951組、島根県は1988組だった[4]。平均初婚年齢の対象になる「その年に同居を始めて届け出た初婚の人」は、さらに少ない。
毎年の値がそろう2009〜2025年について、前年からの変化の大きさ(絶対値)を平均すると、夫で大きいのは高知県(0.23歳)、島根県(0.22歳)、福島県(0.21歳)。小さいのは三重県(0.08歳)、愛知県(0.08歳)、宮城県(0.09歳)、東京都(0.10歳)だった。妻では秋田県(0.24歳)、島根県(0.23歳)が大きく、大阪府(0.08歳)、岐阜県(0.09歳)、愛知県(0.09歳)が小さい。大まかには、件数の多い都府県ほど毎年の動きが小さい。
2025年はほかにも、夫の栃木県が31.4歳(5位)から30.9歳(12位)へ、妻の秋田県が29.3歳(28位)から29.8歳(6位)へ、奈良県が29.7歳(8位)から30.0歳(3位)へと動いた。
3年分をならしても、上と下の顔ぶれは大きく変わらない
1年だけの振れを除くため、2023〜2025年の3年分の公表値を単純に平均してみた(件数で重みづけをしていない、この記事での参考の計算)。
- 夫:上位は東京都(32.17歳)、神奈川県(31.70歳)、埼玉県(31.67歳)、千葉県(31.43歳)、茨城県(31.27歳)。下位は島根県・宮崎県(30.07歳)、岡山県・佐賀県(30.13歳)、山口県(30.17歳)。
- 妻:上位は東京都(30.67歳)、神奈川県(30.27歳)、埼玉県(30.03歳)、千葉県(29.93歳)、京都府(29.90歳)。下位は島根県・香川県(28.97歳)、岡山県(29.00歳)、福井県・山口県(29.03歳)。
3年でならしても、上位4都県は男女とも東京・神奈川・埼玉・千葉で、最も低いのは男女とも島根県(夫は宮崎県、妻は香川県と同じ値)だった。「首都圏が高く、中国・四国・九州の一部が低い」という形は1年だけの偶然ではない一方、中ほどの県の数番の違いには大きな意味がない。
4. 75年の推移:全国で夫は5.1歳、妻は6.7歳上がった。最近10年はほぼ横ばい
1950年から2025年までに、全国の平均初婚年齢は夫で5.1歳、妻で6.7歳上がった。
全国の平均初婚年齢は、1908年(明治41年)から記録がある[7]。1910年代から1930年代の前半まで、妻は23歳前後、夫は27歳前後でほとんど変わらなかった。1950年も夫25.9歳、妻23.0歳で、大きく上がり始めたのは1970年代の後半からだ。
| 年 | 夫 | 妻 | 夫と妻の差 |
|---|---|---|---|
| 1950 | 25.9歳 | 23.0歳 | 2.9歳 |
| 1960 | 27.2歳 | 24.4歳 | 2.8歳 |
| 1970 | 26.9歳 | 24.2歳 | 2.7歳 |
| 1975 | 27.0歳 | 24.7歳 | 2.3歳 |
| 1985 | 28.2歳 | 25.5歳 | 2.7歳 |
| 1995 | 28.5歳 | 26.3歳 | 2.2歳 |
| 2005 | 29.8歳 | 28.0歳 | 1.8歳 |
| 2015 | 31.1歳 | 29.4歳 | 1.7歳 |
| 2019 | 31.2歳 | 29.6歳 | 1.7歳 |
| 2024 | 31.1歳 | 29.8歳 | 1.4歳 |
| 2025 | 31.0歳 | 29.7歳 | 1.3歳 |
出典は第9.11表[7]。「夫と妻の差」は公表値で、表示された夫と妻の値どうしの差とは0.1歳ずれる年がある(表示より下の桁で計算されているため)。
上がり方が大きかったのは1990年代後半から2010年代前半
1975年から1995年の20年で、夫は1.5歳、妻は1.6歳上がった。1995年から2015年の20年では、夫が2.6歳、妻が3.1歳上がり、上昇のペースが速まった。夫は2006年に30.0歳、妻は2011年に29.0歳に達している。
2015年からの10年は、夫は横ばい、妻はわずかに上昇
2015年から2025年にかけて、夫は31.1歳から31.0歳へとほぼ変わらず、2014年以降は31.0〜31.2歳の間にとどまっている。妻は29.4歳から29.7歳へ0.3歳上がった。都道府県で見ても、この10年で夫は28県で下がり、14県で上がり、5県で変わらなかった。妻は41県で上がり、下がったのは島根県だけだった[5][6]。
1950年からの75年間では、全国の夫が25.9歳から31.0歳へ5.1歳、妻が23.0歳から29.7歳へ6.7歳上がった。
5. 地域差の移り変わり:差は1975〜1990年ごろに最も小さくなり、その後また広がった
都道府県別の値は、1950年から2005年までは5年ごと、2009年からは毎年公表されている(沖縄県は1975年から)[5]。主な年について、最も高い県と最も低い県を並べた。
夫
| 年 | 全国 | 最も高い県 | 最も低い県 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 1950 | 25.9歳 | 東京都 27.7歳 | 徳島県 24.7歳 | 3.0歳 |
| 1960 | 27.2歳 | 山梨県 28.2歳 | 徳島県 26.1歳 | 2.1歳 |
| 1975 | 27.0歳 | 東京都 27.6歳 | 北海道、青森県、徳島県 26.2歳 | 1.4歳 |
| 1990 | 28.4歳 | 東京都 29.3歳 | 三重県、岡山県、徳島県 27.8歳 | 1.5歳 |
| 2000 | 28.8歳 | 東京都 30.1歳 | 岡山県、香川県、宮崎県 27.9歳 | 2.2歳 |
| 2005 | 29.8歳 | 東京都 31.2歳 | 熊本県、宮崎県 28.8歳 | 2.4歳 |
| 2015 | 31.1歳 | 東京都 32.4歳 | 宮崎県 29.9歳 | 2.5歳 |
| 2025 | 31.0歳 | 東京都 32.0歳 | 島根県 29.7歳 | 2.3歳 |
妻
| 年 | 全国 | 最も高い県 | 最も低い県 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 1950 | 23.0歳 | 長野県 24.4歳 | 富山県 21.1歳 | 3.3歳 |
| 1960 | 24.4歳 | 山梨県、長野県 25.4歳 | 富山県 22.9歳 | 2.5歳 |
| 1975 | 24.7歳 | 東京都 25.5歳 | 青森県、福井県 23.7歳 | 1.8歳 |
| 1990 | 25.9歳 | 東京都 26.7歳 | 香川県 25.1歳 | 1.6歳 |
| 2000 | 27.0歳 | 東京都 28.0歳 | 福島県 26.1歳 | 1.9歳 |
| 2005 | 28.0歳 | 東京都 29.2歳 | 福島県 27.0歳 | 2.2歳 |
| 2015 | 29.4歳 | 東京都 30.5歳 | 福島県、山口県 28.6歳 | 1.9歳 |
| 2025 | 29.7歳 | 東京都 30.6歳 | 島根県 28.7歳 | 1.9歳 |
最も高い県と低い県の差は、1950年が最も大きく(夫3.0歳、妻3.3歳)、1975〜1990年ごろに夫で1.4〜1.5歳、妻で1.6〜1.8歳まで縮んだ。その後、全国の値が上がるのにあわせて差も広がり、2015年には夫で2.5歳になった。2025年は夫2.3歳、妻1.9歳で、半世紀前より地域差は大きい。
東京都は1975年以降、毎回1位
夫の1位は、1950年と1955年は東京都、1960〜1970年は山梨県で、1975年からは毎回東京都だった。妻は1950〜1965年に毎回長野県が1位(1960年は山梨県と同じ値)で、1970年からは毎回東京都(1970年は長野県と同じ値)が1位になっている[5][6]。1950〜1970年ごろは、山梨県や長野県が東京都と並ぶか上回っていた。反対に最も低かったのは、夫では1950〜1970年に毎回徳島県(同じ値の県を含む)、妻では1950〜1965年に毎回富山県だった。
順位が大きく動いた県:東北が上がり、北陸や中国地方の一部が下がった
- 福島県:妻の平均初婚年齢は、2000年から2015年まで毎回最も低かった(2015年は山口県と同じ28.6歳)。2025年は29.3歳で26位。夫も2005年の38位から2025年は9位(31.0歳)に上がった。1975年からの上昇幅は夫4.7歳で、全国で最も大きい。
- 秋田県:妻は2005年の27位から2025年は6位(29.8歳)、夫は28位から9位(31.0歳)へ。妻の1975年からの上昇幅(5.8歳)は全国で最も大きい。
- 宮崎県:夫は2009〜2021年の13回のうち9回、最も低かった。2025年は46位(29.9歳)。
- 富山県:妻は1950年に21.1歳で最も低かったが、2010年には10位まで上がった。2025年は37位(29.1歳)。夫も2005年の10位から2025年は33位になった。
- 滋賀県・岡山県:2005年から2025年にかけて、滋賀県は夫17位→36位、妻18位→37位、岡山県は夫28位→41位、妻32位→46位と、順位を下げた。
ここでの順位は、あくまで47都道府県の中での位置だ。2005年から2025年にかけては、男女とも全ての都道府県で平均初婚年齢が上がっている。順位が下がった県も、年齢そのものは上がっていて、上がり方が全国より小さかったということになる。
6. 夫と妻の年齢差:全国1.3歳で過去最小。県別では岐阜の1.8歳から佐賀の0.7歳まで
夫と妻の平均初婚年齢の差は、全国で1.3歳。記録のある1908年以降で最も小さい。
全国の夫と妻の平均初婚年齢の差は、2025年に1.3歳だった。記録のある1908年以降で最も小さい[7]。戦前は4歳前後、1950年は2.9歳、1975年は2.3歳、2005年は1.8歳と、妻の初婚年齢の上がり方が夫より大きかったぶん、差は縮み続けてきた。
都道府県別に、表示された夫と妻の値の差を見ると、大きいのは岐阜県(1.8歳)、福島県・茨城県(1.7歳)、群馬県・埼玉県・愛知県(1.6歳)。小さいのは佐賀県(0.7歳)、奈良県・熊本県・宮崎県(0.9歳)、長崎県・沖縄県(1.0歳)だった。東京都は1.4歳で、全国とほぼ同じ。小数第1位どうしの引き算なので、0.1歳程度の誤差はありうる。
夫が高い県は、妻も高い
夫と妻の平均初婚年齢は、県ごとの並びがよく似ている。47都道府県の2025年の値で相関係数を計算すると0.87で、夫の初婚年齢が高い県ほど、妻も高い傾向がはっきりある。一方で、奈良県は妻3位・夫12位、茨城県は夫6位・妻18位、岐阜県は夫12位・妻37位と、男女で順位が離れる県もある。
7. 初婚年齢と第1子の出生:県の並びはよく似ている
人口動態統計の出生の表には、子が生まれたときの母と父の平均年齢が、出生順位別・都道府県別に載っている[8]。2025年に第1子が生まれたときの母の平均年齢は全国で31.0歳、父は32.8歳だった。
母の第1子出生時の平均年齢が高いのは、東京都(32.5歳)、神奈川県(31.7歳)、埼玉県(31.3歳)、千葉県(31.2歳)、京都府(31.1歳)。低いのは、宮崎県(29.5歳)、山口県(29.8歳)、鳥取県・佐賀県(29.9歳)、和歌山県(30.0歳)だった。妻の平均初婚年齢の上位・下位とよく重なり、47都道府県の相関係数は0.84になる。
「結婚から出産まで1.3年」という意味ではない
全国では、母の第1子出生時の平均年齢(31.0歳)が、妻の平均初婚年齢(29.7歳)より1.3歳高い。県別に同じ差をとると、高知県・佐賀県・宮崎県の0.5歳から、東京都の1.9歳までの幅がある。
ただし、2つの数字は別々の人たちの平均だ。2025年に第1子を産んだ母の多くは、2025年より前に結婚している。出生は子の住所、婚姻は夫の住所で県を分けている点も違う[3]。この差は、同じ夫婦が結婚してから第1子を迎えるまでの期間を表したものではない。
8. 数字を読むときの注意:平均初婚年齢からわかること、わからないこと
結婚しなかった人や、結婚の多さは表れない
平均初婚年齢は、その年に初めて結婚した人だけの平均だ。結婚していない人、結婚しないことを選んだ人は数字に入らない。平均初婚年齢が高い県で結婚する人が少ない、あるいは多い、ということはこの数字からはわからない。結婚の多さを比べるには、婚姻率(2025年の都道府県別は2026年11月公表予定)や、国勢調査の配偶関係の統計を見る必要がある。
また、対象は婚姻届を出した法律上の結婚で、届を出していない事実婚や、自治体のパートナーシップ制度による関係は含まれない。
「住んでいた県」で分けた数字で、出身地ではない
都道府県は届け出たときの夫の住所で分けている。進学や仕事で別の県に移ってから結婚した人は、移った先の県に数えられる。妻の値も夫の住所の県に入るので、「その県出身の女性の初婚年齢」ではない。東京都の値が高いことには、こうした人の移動も関わっている可能性があるが、この統計だけでは確かめられない。
地域差の理由は、この統計だけではわからない
県ごとの差の背景としては、進学率や仕事、住まい、通勤、都市部への人口の移動など、さまざまな要因が考えられる。しかし人口動態統計は、届け出られた結婚の数と年齢を数えたもので、何がどれだけ影響しているかまでは示していない。一つの理由で説明できるものではない。
平均は「ふつう」や「目安」ではない
平均は、年齢の高い人が少し加わるだけでも上がる。平均初婚年齢が30歳前後だからといって、30歳前後に結婚する人が最も多いとは限らない。結婚するかどうか、いつするかは人それぞれで、住んでいる県の平均と自分を比べる必要はない。この記事のランキングは、地域の傾向を知るための統計として読んでほしい。
都道府県別の平均寿命や都道府県別の平均年収でも、東京都と地方の差がどの程度なのかを、それぞれの公的統計から見ている。
この記事は公表された統計を紹介するもので、結婚や家族の形について何かを勧めるものではありません。数値は2026年10月時点で公表されている厚生労働省「人口動態統計(確定数)」令和7年によります。3年平均、夫妻の差、相関係数は、公表値をもとにこの記事で計算したものです。
参考文献・出典
- [1]厚生労働省「令和7(2025)年人口動態統計(確定数)の概況」(2026年9月30日公表)。厚生労働省 ↩
- [2]厚生労働省「令和7(2025)年人口動態統計(確定数)を公表します」報道発表資料(2026年9月30日)。婚姻件数、人口動態諸率の詳細は2026年11月公表予定であること。厚生労働省(PDF) ↩
- [3]厚生労働省「令和7(2025)年人口動態統計(確定数)の概況」調査の概要(集計の対象、利用上の注意。都道府県別の表章は、出生は子の住所、婚姻は夫の住所による)。厚生労働省(PDF) ↩
- [4]厚生労働省「令和7(2025)年人口動態統計(確定数)の概況」統計表 第4表 人口動態総覧,都道府県別(婚姻件数)。厚生労働省(PDF) ↩
- [5]厚生労働省「人口動態統計(確定数)」令和7年 上巻 婚姻 第9.12表-1 都道府県別にみた年次別夫妻の平均初婚年齢(各届出年に結婚生活に入り届け出たもの)【夫】(e-Stat、2026年9月30日公開)。e-Stat(CSV) ↩
- [6]厚生労働省「人口動態統計(確定数)」令和7年 上巻 婚姻 第9.12表-2 都道府県別にみた年次別夫妻の平均初婚年齢(各届出年に結婚生活に入り届け出たもの)【妻】(e-Stat、2026年9月30日公開)。e-Stat(CSV) ↩
- [7]厚生労働省「人口動態統計(確定数)」令和7年 上巻 婚姻 第9.11表 全婚姻-初婚別にみた年次別夫妻の平均婚姻年齢及び夫妻の年齢差(e-Stat、2026年9月30日公開)。e-Stat(CSV) ↩
- [8]厚生労働省「人口動態統計(確定数)」令和7年 上巻 出生 第4.21表 出生順位別にみた都道府県(特別区-指定都市再掲)別父母の平均年齢(e-Stat、2026年9月30日公開)。e-Stat(CSV) ↩
- [9]政府統計の総合窓口(e-Stat)「人口動態調査」ファイル一覧(確定数の統計表)。e-Stat ↩

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