メインコンテンツへ移動 / Skip to main content

年収別の手取り早見表【2026年度】年収500万円の手取りは約393万円税金と社会保険料の内訳つき

会社員の年収200万〜2,000万円の手取りを、2026年度の保険料率と2026年分の新しい所得税の控除で計算した早見表。年収500万円なら手取り約393万円(月32.8万円)。何がいくら引かれるか、2026年の改正で所得税がいくら下がるか、40歳からの介護保険、昇給しても手取りが増えにくい理由まで。

朝の机に無地の封筒と硬貨の入った貯金瓶、コーヒーが置かれたAI生成画像
ビジネス
公開日: 2026年10月20日
読了時間: 9 分
著者: ぽちょ研究所
読了時間: 9 分

「年収500万円だと、実際にいくら残るの?」——求人票や昇給の話で必ず出てくる疑問だ。会社員の給与からは、社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険など)と、税金(所得税・住民税)が引かれる。

この記事では、2026年度の保険料率と、2026年分から新しくなった所得税の控除を使って、年収200万〜2,000万円の手取りを計算した。数字は、ぽちょ研究所の手取り計算と同じ計算で出している。自分の条件(40歳以上、配偶者や扶養家族)で確かめたい人は、そちらで年収を入れてみてほしい。

1. 結論:年収500万円なら手取り約393万円

  • 年収500万円(単身・40歳未満)の手取りは約393万円、12で割ると月32.8万円。手取りは年収の約79%。
  • 年収が上がるほど手取りの割合は下がる。300万円で約81%、1,000万円で約73%、2,000万円で約65%。
  • 2026年分は所得税が少し安くなる。 基礎控除などが引き上げられ、年収500万円で約2.8万円、600万円で約3.7万円、所得税が下がる計算だ(毎月の給与からはしばらく改正前の額が引かれ、差は年末調整で戻る)[1]。

2. 年収別の手取り早見表(単身・40歳未満)

賞与なし(12カ月で均等に支給)、扶養なしの会社員の場合。社会保険料は協会けんぽの全国平均の料率で計算した。

年収社会保険料所得税住民税手取り(年)手取り(月)手取り率
200万円29.4万円0円5.6万円165.0万円13.7万円82.5%
300万円44.1万円2.7万円11.7万円241.4万円20.1万円80.5%
400万円58.9万円5.8万円17.7万円317.7万円26.5万円79.4%
500万円73.6万円9.1万円24.2万円393.1万円32.8万円78.6%
600万円88.3万円14.9万円30.7万円466.1万円38.8万円77.7%
700万円103.0万円27.8万円37.6万円531.6万円44.3万円75.9%
800万円115.9万円43.6万円45.4万円595.2万円49.6万円74.4%
900万円121.5万円62.8万円54.3万円661.4万円55.1万円73.5%
1,000万円127.0万円82.1万円63.7万円727.1万円60.6万円72.7%
1,200万円138.2万円124.0万円82.6万円855.2万円71.3万円71.3%
1,400万円149.3万円178.0万円101.5万円971.2万円80.9万円69.4%
1,600万円160.4万円241.6万円120.4万円1,077.6万円89.8万円67.4%
1,800万円164.9万円307.5万円140.0万円1,187.7万円99.0万円66.0%
2,000万円165.9万円374.5万円159.9万円1,299.7万円108.3万円65.0%

年収が上がっても社会保険料が伸びにくくなるのは、厚生年金の保険料に上限があるためだ(月給65万円を超えても、65万円として計算される)。代わりに所得税が大きく増えていく。

3. 何が、いくら引かれているのか

手が、大きさの違う3つの小瓶に硬貨を分けて入れているAI生成画像

引かれるお金は、大きく「社会保険料」「所得税」「住民税」の3つ。

会社員の給与から引かれるものと、2026年度の料率(本人負担分)は次のとおり。

項目本人の負担備考
健康保険4.95%協会けんぽの全国平均9.9%の半分。都道府県や健康保険組合で違う[3]
介護保険0.81%40〜64歳だけ。1.62%の半分[3]
子ども・子育て支援金0.115%2026年4月分から新しく加わった。0.23%の半分[3]
厚生年金9.15%18.3%の半分で固定。月給65万円で頭打ち[4]
雇用保険0.5%一般の事業。2026年度は前年度より0.05ポイント低い[5]
所得税5〜45%課税所得に応じた累進税率。2037年までは2.1%の復興特別所得税が上乗せ[2]
住民税約10%+5,000円所得割10%と均等割(森林環境税を含む)

ポイントは、社会保険料だけで年収の15%ほどになること。年収500万円なら約74万円で、所得税と住民税を合わせた額(約33万円)の2倍以上だ。「税金が高い」と感じるとき、実は社会保険料のほうが大きいことが多い。

4. 2026年の改正で、所得税はいくら下がる?

2026年度の税制改正で、2026年分(令和8年分)の所得税の基礎控除と、給与所得控除の最低額が引き上げられた。国税庁の案内によると、基礎控除は合計所得金額489万円以下なら104万円、655万円以下なら67万円、2,350万円以下なら62万円になった(改正前は58万〜95万円)。給与所得控除の最低額は65万円から74万円になった[1]。

改正前(2025年分の控除)と比べた所得税の差は次のとおり(単身・40歳未満)。

年収改正前の控除で計算2026年分の控除で計算下がる額
300万円35,600円27,400円8,200円
400万円65,900円57,700円8,200円
500万円119,300円91,000円28,300円
600万円186,000円149,200円36,800円
700万円286,100円278,000円8,100円
800万円443,800円435,600円8,200円
1,000万円829,300円821,100円8,200円

年収500万〜600万円あたりで下がり幅が大きいのは、この層の基礎控除の上がり方(68万→104万円など)が大きいためだ。

注意したいのは、毎月の給与から引かれる所得税(源泉徴収)は、2026年中は改正前の水準のままだということ。国税庁は、2026年分の差は年末調整で精算するとしている[1]。12月の給与で戻ってくる人が多いはずだ。

5. 40歳から、そして家族がいると

40歳になると介護保険料が加わり、手取りは少し減る。一方、配偶者控除や扶養控除があると税金は下がる(社会保険料は変わらない)。

年収単身・40歳未満単身・40〜64歳40〜64歳・配偶者控除+扶養1人
500万円393.1万円389.7万円400.2万円
700万円531.6万円527.6万円543.4万円
1,000万円727.1万円721.5万円743.6万円

扶養1人は16歳以上の一般の扶養親族として計算した(16歳未満の子は扶養控除の対象外)。配偶者控除は、配偶者の所得が一定以下の場合だけ使える。

6. 昇給しても手取りが増えにくい理由

朝の机に無地の封筒と硬貨の入った貯金瓶、コーヒーが置かれたAI生成画像

額面の昇給と、手元に増える額は同じではない。

年収が100万円上がったとき、手取りがいくら増えるかを計算した(単身・40歳未満)。

年収+100万円になったときの手取りの増え方
300万円 → 400万円+76.3万円
500万円 → 600万円+72.9万円
700万円 → 800万円+63.6万円
900万円 → 1,000万円+65.7万円
1,200万円 → 1,300万円+62.8万円
1,500万円 → 1,600万円+53.2万円

年収が上がるにつれて、100万円の昇給で手元に残る額は76万円から53万円へと減っていく。所得税が累進課税(所得が多いほど高い税率)だからだ。一方で、厚生年金の保険料が頭打ちになる年収(約780万円)を超えると社会保険料の伸びが止まるため、900万円台では一時的に増え方が大きくなる。

7. 早見表を見るときの注意

  • 賞与があると少し変わる。 社会保険料は月給と賞与で別々に計算され、上限も違う。ここでは賞与なしで計算した。
  • 健康保険料は人によって違う。 協会けんぽの料率は都道府県ごとに違い、大企業の健康保険組合はもっと低いことが多い。
  • 住民税は前年の所得で決まる。 新卒1年目は住民税がほぼかからない。ここでは同じ年収が続いた場合の目安。
  • 控除を入れると税金は下がる。 生命保険料控除、iDeCo、住宅ローン控除、ふるさと納税などは入れていない。ふるさと納税の上限はふるさと納税シミュレーターで計算できる。

8. よくある質問

Q. 「年収」と「額面」と「手取り」はどう違う? 年収(額面)は、会社が払う給与と賞与の合計で、税金や社会保険料が引かれる前の金額。手取りは、そこから社会保険料・所得税・住民税を引いて、実際に口座に入る金額だ。求人票の「年収」はふつう額面なので、生活費の計算には手取りを使う。

Q. ボーナスがあると、手取りは増える?減る? 年収が同じなら、ボーナスの有無で手取りは大きくは変わらない。社会保険料は月給と賞与で別々に計算されるが、料率は同じだからだ。ただし、厚生年金の上限(月給は65万円、賞与は1回150万円)にかかるかどうかで、高年収の人は少し差が出る。

Q. 新卒1年目は手取りが多いのはなぜ? 住民税は前の年の所得で決まるため、学生だった前年に所得が少なければ、1年目はほとんど住民税がかからない。2年目の6月から住民税が引かれ始め、「給料は上がったのに手取りが減った」と感じる人が多い。

Q. 副業の収入がある場合は? 副業の所得が増えると、所得税と住民税が増える。会社員として入っている健康保険や厚生年金の保険料は、原則として会社の給与だけで決まる。副業の所得が年20万円を超えると、確定申告が必要になる場合がある。

Q. 手取りを増やす方法はある? 税金を減らす控除を使うのが基本だ。iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛金は全額が所得から引かれ、生命保険料控除や医療費控除、ふるさと納税もある。ふるさと納税は手取りを増やすというより、税金の前払いで返礼品を受け取る仕組みなので、上限を超えないことが大切だ。

9. まとめ

  • 2026年度の手取りは、年収500万円で約393万円(月32.8万円)、1,000万円で約727万円(月60.6万円)。
  • 引かれる中でいちばん大きいのは社会保険料で、年収の約15%。
  • 2026年分は所得税の控除が上がり、年収500万〜600万円で約3万円前後、所得税が下がる。差は年末調整で戻る。
  • 自分の条件で知りたいときは、手取り計算に年収を入れると、内訳まで一度に出る。
この記事は2026年10月20日時点の制度に基づく目安で、個別の税額を保証するものではない。

参考資料

参考文献・出典

  1. [1]国税庁「令和8年度税制改正による所得税の基礎控除の引上げ等について」。国税庁(PDF) ↩
  2. [2]国税庁「No.2260 所得税の税率」(令和8年4月1日現在法令等)。国税庁 ↩
  3. [3]開業社会保険労務士専用サイト「令和8年度の都道府県単位保険料率 40都道府県で引き下げの模様 介護保険料率、子ども・子育て支援金率も提示(協会けんぽ)」(2026年1月29日)。記事 ↩
  4. [4]日本年金機構「厚生年金保険料額表」。日本年金機構 ↩
  5. [5]厚生労働省「令和8年度の雇用保険料率について」。厚生労働省(PDF) ↩

関連記事

2026年9月10日

学歴って、結局なんなんだろう──年収・生涯賃金とAI時代の「学ぶ意味」【データで考える】

東大・京大・早慶・旧帝大の年収推計、日本と米欧の賃金差、大学院と学費、採用の学歴フィルター、遺伝・環境・AI・直感まで。学歴を神格化も否定もせず、得られるものと買えないものをデータから考える。

ビジネス続きを読む
2025年9月30日

年収とは何か? ― 経済学から考えるお金と給与の不思議

年収はなぜ人によって違うのか?希少性、資本と労働、人的資本など経済学の視点から給与の仕組みを解説します。

ビジネス続きを読む
2025年9月24日

世界と日本の学歴×年収・就職 最新統計ガイド - 1995年頃との比較で読み解く

OECDや文部科学省などの一次統計をもとに、学歴と賃金・就職率の関係を最新データと1995年前後の比較で整理。進学率の推移、男女差、国際比較、キャリア戦略のヒントまで解説します。

ビジネス続きを読む
2025年9月22日

弁護士の年収について – 勤務形態別の収入差から海外比較まで詳しく解説

弁護士の年収について詳しく解説。勤務形態別の収入差、年齢・キャリアによる変化、海外の弁護士との比較、メリット・デメリットまで、法律専門職の収入構造を初心者向けに分かりやすく紹介します。

ビジネス続きを読む
2025年9月22日

開業医の年収について – 勤務医との違いから経営リスクまで詳しく解説

開業医の年収について詳しく解説。勤務医との違い、診療科目別の年収差、経費とリスク、経営のポイントまで、医師の収入構造を初心者向けに分かりやすく紹介します。

ビジネス続きを読む

ぽちょ研究所の実験

読んだあとに、ちょっと試してみる