Cursor最新プランと"本当にお得"な選び方(2025年版)

Cursorの最新料金プラン(Pro、Pro+、Ultra)を数式で徹底比較。月間使用量に応じた最適なプランの選び方と、どこからUltra一択になるかをわかりやすく解説します。

公開日: 2025年10月25日
読了時間: 3
著者: ぽちょ研究所
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Cursor 最新プランと"本当にお得"な選び方(2025年版)

Cursorは2025年に料金体系を大幅に改訂し、現在はPro、Pro+、Ultraの3つのプランが用意されています。それぞれの違いを数式で比較し、実際にどれが最もお得なのかを明確に解説します。

💰 料金プランと含まれる使用クレジット

Pro($20/月)

毎月 $20相当のAPI/Agent使用クレジットが含まれます。少額のボーナスも付与されますが、超過分はAPI実費で従量課金(オンデマンド課金)となります。

Pro+($60/月)

毎月 $70相当の使用クレジットが含まれます。$60で$70分のクレジットが使えるため、実質的に$10のボーナスがある設計です。超過分は同様にAPI実費で計上されます。

Ultra($200/月)

毎月 $400相当の使用クレジットが含まれます。Pro比で20倍の使用量を想定した本格的なプランです。重い作業が多く、月間に$200を超えるような利用をする方向けのプランとなっています。

補足:オンデマンド課金について

オンデマンド課金は「API価格+小さな手数料」で月次請求されます。Cursorのチーム向けドキュメントにも、含有クレジット超過後はオンデマンドで継続利用できることが明記されています。

🚀 「Agentの上限が高い」の意味(Pro+ 以上)

Pro+以上では、Agentの実行時間・同時実行・トークン上限等が緩和される"higher limits"が大きな特徴となっています。表現は抽象的ですが、Proより長く・大きく・並行で動かせる設計になっています。

Ultraではさらに"優先ルーティング"や広い使用枠が想定されており、大規模なプロジェクトでも快適に作業を進められます。

業界の動向について

AIツールのエコシステム全体では、費用高騰と無制限モデルの持続困難さが背景にあり、各社がクレジット+超過従量へ収斂しています。Cursorもこの流れに沿った料金体系を採用しています。

📊 損得の"しきい値"早見表

実際にどれが最もお得なのかを判断するために、月間の実利用額 s [USD]で比較してみましょう。

ここでいう s は「当月、Auto以外のプレミアムモデル(Agent/Ask等)にかかった"API換算コスト"の合計」というイメージです。

各プランの総支払額は次式で概算できます(オンデマンド許可時):

  • Pro:支払 = $20(含有)+ max(0, s − 20)s
  • Pro+:支払 = $60max(0, s − 70)max(60, s − 10)
  • Ultra:支払 = $200max(0, s − 400)max(200, s − 200)
  • これから最小支払を選ぶと:

  • s ≤ $60Pro が最安($20〜$60の範囲でProが都度最小)
  • $60 < s ≤ $210Pro+ が最安(例:s=$150 → Pro=$150、Pro+=$140、Ultra=$200)
  • s > $210Ultra が最安(例:s=$300 → Pro=$300、Pro+=$290、Ultra=$200)
  • s ≥ $400 でも Ultra は max(200, s−200) なので、常に Pro+ よりも安くなります
結論

- 月あたり $210 を超えるような使い方(大規模エージェント運転・長時間実行・高価モデル多用)なら、Ultra 一択というのが数式上の結論です
- 逆に、$60 超〜$210 以下なら Pro+ が"$10 お得(s−10 になる)"のゾーンです
- たまの利用で $60 以下なら Pro が最適です

この"クレジット残高"方式は Cursor 公式ブログで「月次の使用クレジット・枠」として明確化されています(旧"レート制限"説明を改訂)。


🎯 Pro → Pro+ → Ultra で"単純比例以上"に得する点

上位プランに移行することで、単純な料金の倍率以上にメリットがあります。

(1)内包クレジットの倍率が価格を上回る

Pro+ は $60で$70含有となり、実質$10のボーナスがあります。Ultra は $200で$400含有となり、実質$200のボーナスがあります。Ultra のボーナス幅が非常に大きいのが特徴です。

(2)Agent の扱える規模・同時実行・優先度が上がる

Pro+ 以上では「higher limits」により、Agentの実行時間や同時実行数、トークン上限などが緩和されます。これにより完走率が上がり、待ち時間が減るという体感の改善があります。

Ultra は大規模連続実行を想定しており、金額差以上に体感差が出やすい設計になっています。

(3)予測可能性

重い月でも Ultra は $200 までは固定となり、400ドル分までオンデマンド課金に"落ちない"ため予測しやすい料金体系です。費用ブレが事業上のリスクとなる場合は、Ultra で平準化する価値が大きいと言えます。

具体例:毎月だいたい $250 前後使う場合

- Pro:$250
- Pro+:$240
- Ultra:$200(固定) ←最安

コストも安く、かつ実行上限の余裕が大きいのは Ultra です。

📈 2025年の"変化点"要約

Cursorの料金体系は2025年に大きな変更がありました。主な変化点をまとめます。

Pro の説明改訂

Pro の説明が「レート制限」→「月次クレジット」表現に改訂されました。ユーザーの混乱を受けて7月初旬に明確化されています。

Ultra プランの新設

Ultra プランが新設されました($200/月、Pro比20×の使用量想定)。重課金ユーザーの"読みやすさ"向上を目的としています。

Pro+ プランの追加

Pro+($60/月、$70含有)が選択肢に追加されました。公式Docsとフォーラムで金額・含有の整合が取れています。

業界全体の動向

産業全体として無制限モデルは持続困難となっており、Cursor もクレジット+超過従量に一本化しています。


💡 迷わない判断フロー(実務)

実際にどのプランを選べばよいか、迷わないための判断フローを紹介します。

1. 直近1〜2か月の実利用額 s を見積もる

MoneyForwardの"AIツール費"や Cursor の Usage 画面でAPI相当額を把握します。実際にどれくらい使っているかを確認することが重要です。

2. 上のしきい値に当てはめる

実利用額 s に応じて、以下のように判断します:

  • s ≤ $60:Pro
  • $60 < s ≤ $210:Pro+
  • s > $210:Ultra(費用最小+上限余裕

3. "待ち時間・途中停止のストレス"がコストなら上位へ

完走率/並列性/優先度はPro+以上で体感差があります。待ち時間や途中停止がストレスとなる場合は、上位プランを検討する価値があります。

4. オンデマンド課金の上限について

超過分は API 実費で計上されますが、請求月内で継続利用可能です。上限は自分で制御可能な設計となっています。


⚡ 参考:モデル別の"燃費"を意識

Cursor Docs にはモデル単価一覧があり、Claude 4.5 Sonnet / Gemini 2.5 Pro / GPT-5 等は消費トークンと単価が異なります。

「高精度モデルを長文で Agent 実行」=クレジット消費が急増します。用途に応じて Auto/軽量モデルへ切り替える運用もコスト最適化に有効です。

プロジェクトの性質や優先度に応じて、モデルを適切に選択することで、より効率的に Cursor を活用できます。


📚 まとめ

Cursorの最新料金プラン(Pro、Pro+、Ultra)を数式で比較した結果、以下のように判断できます:

  • 月間使用額 $60以下Pro が最適
  • 月間使用額 $60超〜$210以下Pro+ が最適($10お得)
  • 月間使用額 $210超Ultra が最適(費用最小+上限余裕)
  • また、上位プランに移行することで、単純な料金の倍率以上にメリットがあることも理解できました。

    実際の利用状況を把握し、この記事の判断フローに沿ってプランを選択することで、より効率的に Cursor を活用できます。